東山魁夷は、自然の美しさを描写する風景画で魅了し続ける、昭和と平成を代表する日本画家です。戦争末期の1945年7月に37歳で招集され熊本に送られ、教練で登った熊本城天守閣跡から眺めた阿蘇の山並みの美しさが東山魁夷の心を強く打ちます。1945(昭和20)年から1999(平成11)年に逝去するまでの、およそ半世紀にわたり千葉県市川市に住み、1946年の日展では落選、1947年、絶望のなかで山並みに自分の心を重ねて描いた「残照」が日展で特選を受賞。以来、東山魁夷画伯は風景画家として立つことを決意し自分の心境を風景に投影させて絵を描くようになります。1992(平成4)年ユネスコ芸術賞の創設に対する貢献により、ユネスコ・ピカソ金メダルを受賞しました。
本展では、1950年に発表された「道」「静映」「緑響く」など、代表作約40点の版画作品で画業を振り返ります。ご希望の作品はご予約を承り、収益の一部は、公益社団法人日本ユネスコ協会連盟の行う「災害子ども教育支援」に寄付させていただきます。
- 2024年7月25日(木)~28日(日)
9:30~17:30 - 弁天座
- 展示販売・入場無料
- 0887-57-3060
- https://bentenza.com/